GARAGE 04

HONDA S-MX'00

2009/7/26更新

こでは奥さんの2台目の愛車、「S-MX」を紹介。

 ちの奥さんが古くなった最初の愛車「トヨタ・スターレットGT」の代わりに望んだのは、「背が高く」て「マニュアル」で「新車」であること。「新車」なんて贅沢なと思いつつ、とりあえず今時「背が高く」「マニュアル」という相反した特徴を持つ車はほとんどないので、「マニュアル」をあきらめさせ、いざ車探し。

 初に彼女が候補に挙げたのは、99年1月にデビューしたばかりのトヨタ・ファンカーゴ。確かに「背が高く」、なんとか「新車」で買えそうな価格帯の車。さっそく試乗のためディーラーへ。さすが天下のトヨタのディーラーマンだけあって、非常に懇切丁寧な対応。肝心の試乗車は希望の1,500ccはなく1,300ccしかなかったのですが、ファッショナブルなインテリアと、何より外観からは想像のつかない視界の広さにビックリ。室内の広さも、CMをガンガン流しているのはダテではなく相当なモノ。かなりグラグラときました。

 かし、ホンダファンの私が、みすみす身内のトヨタ車購入を見過ごすわけもなく、ホンダディーラー顔負けの(?)説得工作を開始。ファンカーゴと同クラスで近い形状を持つホンダ車というと、キャパ(1,300cc)かHR-V(1,600cc)あたりなのですが、前者は地味だし後者は奥さんの「カッコ悪い」の一言で候補から消えました(HR-Vは個人的にキライじゃないのですが1代限りで消滅しそうな危うさが…)。で、2,000ccクラスへターゲットを変えると、候補はCR-V(2,000cc)、ステップワゴン(2,000cc)、S-MX(2,000cc)の3台。CR-Vはデビューが95年と少々古い上にカッコが平凡ということでパス。ステップワゴンはデカすぎて、スターレットでさえキズだらけにしていた奥さんには扱いきれないだろうとIうことで、やはりパス。というわけで、結局残ったのがS-MX。残ったのが…などと言っていますが、実は奥さんが車を買い換えると聞いた時には、心の中では既にこれを買わせようと決めていたのでした(インテグラタイプRの4ドアの中古も頭にあって、マニュアル好きの奥さんは最初結構その気だったのですが…)。ちょっとワルっぽいエクステリアを持ち、いろいろな部分で若者ウケを狙ったコンセプトは嫌いではないです。

 っそく、近くのホンダクリオ店へ試乗に。4WD仕様は必要性を感じないし、発売時に一番人気だったローダウン仕様は、最近では乗り心地が最悪な車の一つとして車雑誌では手のひらを返したようにボロクソに書かれているのでパス。結局購入候補にしたのは一番安い標準仕様なのですが、試乗車もちょうどコレ。確かに乗り心地は悪くないのですが、スポーツカーに乗り慣れているせいか、コーナーでのロールがものすごく気になります。サスが柔らかすぎるように感じますが、普通の車はこんなものなのでしょう。2,000ccだけあって1,300ccのファンカーゴよりはパワーがありますが、低速トルクが今一つで走り出しは「ブワーン」と結構エンジンが苦しそうな感じ。視界もファンカーゴほどはよくありません。それでも、強引にS-MXに決定。2000年7月に契約してしまったのでした(スターレットの下取り価格がトヨタやガリバーと比較するとダントツに良かったというのも大きかった)。

 約にあたっては、ただの標準仕様ではなく、それをベースにした特別仕様車の「カジュアル」を選択。特別に付くものはゴールドエンブレムぐらいのもの(パーツの状態で受け取ってヤフオクで売却)でしたが、車両本体価格が148万円(ワンプライス)と、通常より20万円以上安かったのです。これにフロアマット、ライセンスフレーム、カーボンパネル(ノーマルのウッド仕様を奥さんが嫌がったため)、本皮ステアリングカバー、キーリングフットライト、4スピーカー(オーディオはスターレットに付けていた2DINのMDデッキを移植)、純正フルエアロ(私のわがままで付けたため、これのみ代金は私持ち。前後ともエアインテークにはメッシュが入っていてなかなかイイ感じ)をオプションで付けて、コミコミで予算ギリギリの200万円以内に収めてもらいました。ちなみに色は当然黒(スターライトブラックパール)。シートはベンチシートの4人乗りではなく、ホールド性重視の5人乗り。

 車は2000年8月。申し込んでいた希望ナンバー「2000」は無事ゲット(ベタですが2000年購入の2,000ccの車ということで…)。これ以後、奥さんと2人で買い物や食事に出かけるときは、たいていコレに乗っていき、仕事で多くの荷物を運ぶ用事があると借りています(その場合、奥さんにはビートを貸すことに。NSXは貸さないわけではなくて奥さんが乗りたがらないだけ)。「荷物が載る車って素晴らしい」としみじみ感じる今日この頃。でもNSXもビートも手放す気は今のところ全然ありません。

 陸で冬を越すにはスタッドレスタイヤは必需品。雪が降り始めてからでは遅いので、2000年12月7日にホイールとセットで購入。本当はブランドもののいいホイールを買ってそれに今の夏タイヤを履かせ、余った純正アルミにスタッドレスを履かせたいところなのですが、そんな贅沢は言ってられないので、セットものの安いアルミで我慢。タイヤもブリジストンの新作「MZ-03」が欲しかったのをダンロップの「DS-1」で妥協。それにしても、S-MXに15インチはものすごく小さい…。17インチぐらいにしたいところ。

ホンダ S-MX 主要諸元

車名・型式…ホンダ・GF-RH1 エンジン型式…B20B  トランスミッション…4速オートマチック(OD付き)

 排気量…1,972cc 全長×全幅×全高…3,945m×1,695m×1,750m 車両重量…1,360kg

定員…5名 最高出力…140ps/5,500rpm 最大トルク…19.0kgm/4,200rpm

そして、あっという間に9年が過ぎ…

 009年7月24日、奥さんの3台目の愛車となるホンダ・インサイトの納車の日、9年間、家族で慣れ親しんだS-MXと、ついにお別れとなりました。オデッセイを購入してからは、家族で遠出に使うことはなくなりましたが、いろいろと活躍してくれました。S-MX、9年間ご苦労様でした。そして、ありがとう。

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